妊娠がわかる前から、10月の終わりには2年ぶりの日本への里帰りをすることを決めていた。 だけど、妊娠初期で、「今が一番大事な時期なんだから。。。」って一般的にいわれる時期だし、やっぱりちょっと不安があった。何しろここから日本まではロングフライト。ダラスまでは1時間だけど、そこから日本までは13時間近くかかる。 友達に紹介してもらったOB(産婦人科医)はスーザン先生。彼女のオフィスに電話し、妊娠していることを告げ、日本への旅行までに一度会って欲しいとお願いし、アポイントを急遽いれてもらった。 このときはまだ妊娠5週で、とにかく話をするだけ、というアポイントだった。 とにかくこの先生、とても感じはいいのだけど、厳しいことはまったく言わない。だからちょっと不安になる。 だいたい、起こるときは起こるって、日本でもしそういうことになってしまったらいったいどうすればいいのかとか、そういう説明はまったくしてくれないし。。。 なんて何やかやいいながら、やめたほうがいいって言われていたとしても結局旅行を決行しちゃってたことは間違いないんですけどね、へへ。。
久しぶりの日本は妊婦にはキツかった。。 何しろ何をするにも歩く量が半端じゃないから。 それから敏感になっている体に、タバコの煙はきつかった。とにかくどこにいってタバコからは逃れられない。町を歩いていれば前に歩いている人のタバコの煙がもうもうと降りかかってくるし、どこに食べに行っても隣のテーブルでぷかぷかやられる。これにはほんとに「人の迷惑かんがえろ〜っ!!」って切れそうになった。 それから車の排気ガス。とにかく道を歩いているすぐそばを大きなトラックとかがびゅんびゅんと通り抜けていく。その排気ガスもやけに気になって、吐き気がした。日本に住んでいるときは気がつかなかったけど、ほんとに空気が汚れているなーってつくづく思った。 つわりの症状も始まっていた。せっかく楽しみにしていた日本。おいしいものいっぱい食べるぞーってあんなに張り切っていたのに、食欲がでない。。とにかく、食べたいもの、というか食べられるものが限られてる。あれほど楽しみにしていたおすし屋さんへは、どうしても行きたいと思わなかった。生の魚を想像すると胸やけがした。。 味の薄いものはだめだった。かろうじて食べられるのは味の濃いもの。お腹はすかないし、でも食べないとますます気持ち悪くなるので、定期的に食べてはいた。だけど食べてもやっぱり気持ち悪い。夕方の5時、6時になるとどっと疲れがでて、外出していてもそうそうに家にもどり、布団にもぐりこんでいた。 彼と高山・下呂までの旅行を計画していたのだが、夕食を早めにだしてもらい、食べたら即効就寝。。というスケジュール。。せっかくのごちそうも、あまりおいしいと思えない状態で、ちょっと悲しかった。 そんなこんなで、たいへん疲れた日本への里帰りだったけど、両親に初孫の報告も出来たし、なんとか買い物も済ませたし、よかったのだろう。子供が出来たらしばらくはあの日本への長旅は考えられないし、日本でのおいしい食事は当分お預けだろうな。。
アメリカでは毎回の検診にダンナがついてくるのは当然のことのようだ。うちのダンナも一緒に行くのが当たり前だと思っているようで、予約を入れるときには自分のスケジュールをしっかり考慮してくれている。 だけど、うちのダンナはあるところで妙に臆病なのだ。あるところっていうのは、まず血をみるのがだめ。。。あと、お腹の中の胎児の写真を見ると、怖くてくらくらするらしい。いったいこんなので、この先ちゃんとサポートしてもらえるのだろうかとかなり心配なのである。私の家族は日本だし、彼の家族はLA。頼れるのは彼しかいないのに。 検診の日、私が触診を受けている間、横に座っているだんなはあっちの方角を向き、なにやらほかのことを考えようと努力して気をそらそうとしていた。。。しっかりしてよー。 ウルトラサウンドで、お腹の赤ちゃん(たった8mmだった!)を見たときにはなんとか画面を正視できたものの、その後くらくらするといっていすにへたり込んでいた。それを見たスーザン先生は、彼がウルトラサウンドで赤ちゃんを確認して、はじめて父親になる実感がわき、恐怖でめまいがしたととったらしい。。彼女はうちのダンナにやさしく、「しばらくそこに座って落ち着いてから帰ってくださればいいですからね。」と声をかけて去っていった。 だけど、はじめて赤ちゃんを確認して、私もダンナもハッピーだった。妊娠したってわかっても、すぐには実感なんてわかないものだけど、こうやってちゃんと生きていることを確認すると、やっぱりちょっと違う。私には画面をみてもよくわからなかったけど、8mmしかない体で、心臓はもうちゃんと動いているらしい。
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